- 法人ビジネスの営業は、ただの販売員ではありません。英語ではSales Representativeといって、会社の代表として取引に責任を持つ人という意味があります。
- 営業活動とはお客さまの「困った」を解決するプロデューサーです。
- クラウドの価値を正しく理解するためには、クラウドが登場した歴史的背景を正しく理解しなくてはなりません。歴史を振り返れば、その必然性がわかります。そして歴史の法則が分かれば、未来が予測できます。
- 暗記の勉強は卒業してください。「言葉」を知っていることと理解していることは違います。その「言葉」がどのようなお客様の価値と結びついているのかを説明できなければ知っているとは言えません。貴方たちに必要なのは、その「言葉」をお客様の業務と結びつけて、わかりやすく説明できる能力です。
- 「ちゃんと説明しました!」という傲慢な態度はやめませんか。それは、所詮「伝えた」という自分の真実に過ぎません。「伝わった」という相手の真実を実現できないようでは、説明したとは言えませんよ。
- 君たちは、いまは「タダメシを食らっている」と言う自覚を持って下さい。いつまでもそれでいいのですか。恥ずかしいとは思わないのですか。はやく、この屈辱から脱したいなら、寸暇を惜しんで勉強してください。
こんな小言を吐いても新入社員たちは目を輝かして、話しを聞いてくれます。それは、彼らが「自分は未熟者である」という自覚を持っているからです。だからこんな当たり前の小言でも、ひとつひとつが新鮮であり、どんどんと吸い込まれてゆくのでしょう。
翻って私たち大人はどうなのでしょう。私たちはいったい何を知っているのでしょうか、何ができるのでしょうか。
お客さまの経営や業務、社会や経済の変化、テクノロジーやビジネスのトレンドは、日々に変わり続けています。これまで常識だと思っていたことが、あっという間に非常識になってしまいます。気がつけば知らないことだらけです。
あるITベンダーの経営者からこんな話を伺いしまた。その会社で以前リストラをしたそうです。我慢に我慢をしてきたのですが、このままでは厳しい状況に追い込まれることは目に見えていました。そこで余裕があるうちにということで、苦渋の決断をされたそうです。
そのとき、だれを退職させるかを評価するに当たり、次のような3つのランクを設けたそうです。
- 3年後にこの会社にいてもらわないと困る人。
- 今はいてもらわないと困る人。
- いまも代替がきき、3年後に期待できない人。
(3)の方を対象にしたそうです。その数は2割ほどとなり、結局は1割ほどの方に退職していただくことになったそうです。
新しいテクノロジーやビジネスが生まれ新しい需要を喚起している一方で、もはやコモディティ化したテクノロジーやサービスは、その需要を減らしています。このような変化のなかで、過去の常識ややり方が通用するはずはありません。人工知能や自動化の進化は、この流れを加速しています。
件の経営者もこの変化に向き合わざるを得なかったのでしょう。確実に訪れるこの変化に対処してゆかなければ、3年後の自分たちは生き残れないというのは、経営者ならずとももはや自明の理ではないでしょうか。
「3年後に必要な存在」
変化が加速する時代、常に問い続けなければならない言葉ではないでしょうか。
最新版(2月度)をリリースしました!
ITビジネス・プレゼンテーション・ライブラリー/LiBRA
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*ビジネス戦略のチャートと解説を充実させました。
*人工知能の動画事例を追加しました。
*大手IT企業の現場改善大会での講演資料を掲載しました。
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ビジネス戦略編 106ページ
新規チャートの追加と解説の追加
【新規】ビジネス・プロセスのデジタル化による変化 p.6
【新規】ビジネスのデジタル化 p.17
【新規】ビジネス価値と文化の違い(+解説) p.19
【新規】モード1とモード2の特性(+解説) p.21
【新規】モード1とモード2を取り持つガーディアン(+解説) p.22
人工知能編 98ページ
【新規】Amazon Alexa (+解説) p.18
【新規】動画での事例紹介 Amazon Go p.94
【新規】動画での事例紹介 Amazon Echo p.95
【新規】動画での事例紹介 Tesla p.96
【新規】動画での事例紹介 Nextage p.97
IoT編 93ページ
LPWAについての記載を追加、また日米独の産業システムへの取り組みについて追加しました。
【新規】LPWA(Low Power Wide Area)ネットワークの位置付け p.47
【新規】ドイツでインダストリー4.0の取り組みが始まった背景 p.82
【新規】アメリカとドイツの取り組みの違い p.88
【新規】インダストリー・インターネットのモデルベース開発 p.90
【新規】日本産業システムが抱える課題 p.91
インフラ編 294ページ
【新規】Googleのクラウド・セキュリティ対策 p.72
基礎編 50ページ
変更はありません。
開発と運用編 66ページ
全体の構成を見直し、チャートや解説を追加しました。
【新規】自律型の組織で変化への柔軟性を担保する p.20
【新規】超高速開発ツール(+解説) p.37
【改定】FaaS(Function as a Service)に解説を追加しました p.39
トレンド編
変更はありません。
トピックス編
変更はありません。
【講演資料】変化を味方につけるこれからの現場力
大手IT企業の改革・改善活動についての全社発表会に於いての講演資料。
・実施日: 2017年1月25日
・実施時間: 90分
・対象者:大手IT企業の改善活動に取り組む社員や経営者
詳しくはこちらから
新刊書籍のご紹介
未来を味方にする技術
これからのビジネスを創るITの基礎の基礎
- ITの専門家ではない経営者や事業部門の皆さんに、ITの役割や価値、ITとの付き合い方を伝えたい!
- ITで変わる未来や新しい常識を、具体的な事例を通じて知って欲しい!
- お客様とベンダーが同じ方向を向いて、新たな価値を共創して欲しい!
斎藤昌義 著
四六判/264ページ
定価(本体1,580円+税)
ISBN 978-4-7741-8647-4 Amazonで購入
人工知能、IoT、FinTech(フィンテック)、シェアリングエコノミ― 、bot(ボット)、農業IT、マーケティングオートメーション・・・ そんな先端事例から”あたらしい常識” の作り方が見えてくる。