2013年10月6日(日)、東京大学・駒場で、”「ITx災害」会議 : 東日本大震災から私たちは何を学び、私たちは何をするのか”をテーマに90名を越える人たちが集まりアンカンファレンスが行われました。私もスタッフの一員としてこのイベントに関わらせていだきました。
アンカンファレンスとはディスカッションのテーマをあらかじめ決めず、参加者全員が、その場でテーマや関心を提案、共有しながら、その場でテーマ設定をしてディスカッションをすすめるという会議の手法です。
私にとっては始めて経験でしたが、実に見事に会議が進んでゆくことに驚きました。ファシリテターの力であると共に、参加されるひとりひとりの志の高さとお互いの気遣いの賜であったと思います。
この会議は、東日本震災に向き合い様々な活動をしてきたITに関わる人たちが、本当に自分たちのやってきたことが、それでよかったのかを見直し、今後の復興や振興にどう関わってゆけばいいのか、さらには、来たるべき新たな災害にどのような備えをし、活動してゆくべきかを話し合うものでした。
また、それぞれに活動している人たちが、あらたなつながりを見出し、次につながる取り組みを見つけようという「場」でもありました。
いろいろな考えに触れ、いろいろな人とつながることで、改めて、自分自身を内省する機会にもなりました。
被災地へ行くと、瓦礫こそなくなりましたが、広漠たる空き地が広がっている現実。加速する人口流失。これが現実です。
この出来事の本質は、日本社会の縮図だと私は捉えています。少子高齢化、地方の過疎化による限界集落の増大、地域経済の低迷は、もともと有った話であり、震災はそれを加速したに過ぎません。つまり、震災で何かが変わったのではなく、震災で顕在化されただけだという事実です。
つまり、日本の地域社会の問題のひとつとして被災地があると言うことになるのでしょう。まさに私たち自身の未来の問題であると認識しなければなりません。
今回の会議の記録や報告は、今後整理して、できるだけ多くの皆さんに見ていただこうと思っています。
まずは、フラッシュレポートが以下のサイトからご覧頂けますので、よろしければご覧ください。
ITproでそのときの記事が紹介されています。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20131007/509563/?top_tl1
cnetでそのときの模様が紹介されています。
http://japan.cnet.com/news/society/35038101/
Twitterの「まとめ」も公開されています。
http://togetter.com/li/573531