RAD(Rapid Application Development)やBRMS(Business Rule Management System)などのツールの活用、スクラムやエクストリーム・プログラミングなどのアジャイル型の開発などのスキルが求められるようになるでしょう。jQueryなどの開発フレームワークを活用することも考えられます。
クラウドは、iPhoneやAndoroidなどのモバイル・デバイスと一体として利用されることが一般的になるでしょう。そのモバイル・アプリケーションに必要な、クラウドとの連携機能を提供するサービスが、BaaS(Backend as a Serviceです。 BaaSを使えば、モバイル・デバイスとクラウドの連携に必要とされるプッシュ通信、データストア、ユーザー管理、認証管理、ソーシャル・メディア連係、ロケーション・データ連係などを、モバイル・デバイスで動くアプリケーションからAPIで呼び出すことができます。サーバ側のコードを書かなくてもクラウドと連携させることができます。アプリケーション開発者は、モバイル・アプリケーションの開発に専念できますので、開発効率を大幅に高めることができます。 BaaSの登場によって、サーバ側の開発の手間は大きく削減されます。一方、様々な機種が台頭してきているスマートフォンやタブレットのアプリ開発は、機能の違いや解像度の違いなどを考慮した、機種固有の開発をしなくてはなりません。この問題を解決してくれるのが、MEAP(Mobile Enterprise Application Platform)です。 MEAPは、iPhoneやiPhoneのiOS、Android、Windows Phone、Webアプリなどに対応し、MEAP上で開発すれば、複数プラットフォームに対応するための以下の機能を提供してくれます。² アプリケーション設計² ビルド² バックエンドとの接続/データ交換² 配布² ランタイムエンジンなどの実行環境の提供² アプリケーションの配布、更新、利用期限の管理)² 利用状況のログ取得 企業内で利用することを想定したもので、各社より多くのソフトウェアが提供されています。MEAPを使えば、アプリケーション・プログラムは一度作ればいいわけですから、開発の生産性向上に役立ちます。
開発は常によりよい機能を提供しようとプログラムの改善を繰り返します。一方、運用は、システムの安定を維持したいと考えますから、頻繁に変更することには抵抗があります。ここに、両者の価値観の隔たりがあり、「壁」がうまれてしまうのでしよう。この壁を取り払い「Dev(開発)とOps(運用)が協力してよりよいサービスを提供しよう」という取り組みが「DevOps」です。 仕事の仕方を変えてゆかなければなりません。それを支えるChefなどの運用自動化ツールを活用すれば、開発されたアプリケーションの本番移行の時間を大幅に短縮することができます。この点については、「第五章 内製化への期待、その背景と対応」に詳しく述べましたので、そちらを参照してください。 以上のような手段を駆使することで、開発・保守・運用のサイクルは、大幅に短縮されます。その結果、案件単価は低下します。ただ、SOAやフレームワークをうまく使えば、モジュールの再利用効率は高まりますから、利益率の拡大につなげることは可能です。このサイクルを効率よく回し、回転数を上げることで売上と利益を拡大することができそうです。
おかげさまで、今回も多くの皆様にお申し込みを頂き、開催可能となりました。ありがとうございました。
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