曇りのち雨、降水確率は午後30%。そんな天気予報を信じていつもの鎌北湖の駐車場へ。到着するとしっかり雨が降っている。まあ、走れば同じとためらうことなく走り出した。まずはいつも通り顔振峠を目指す。
標高180mの鎌北湖から520mの顔振峠まで、アップダウンを繰り返しながら11kmの道のり。スタート時点の気温は21度、雨のおかげで身体もクールダウン。おかけで、前週を8分縮める1時間7分で到着した。 茶屋で一息ついて、再び走り出す。次の目標は、標高700mの高山不動だ。およそ5Kmの道のりを32分で走りきった。 雨は相変わらずしっかり降っている。やむ気配はないようだ。途中大きな水たまりを何カ所か飛び越し、苔で滑るところを避けながらの走行。これからますます雨が強くなることも考えられる。下りで疲れてくると、何でもない障害も危険になることが考えられる。ちょっと物足りないが、引き返すことにした。
いつもよりも短いので消耗も少ない。気温も低いので身体も軽い。おかげで、登りもしっかり背筋を伸ばして走ることができたし、下りは重心を傾斜にあずけて全力疾走。気が付けば、高山不動-顔振峠 22分、顔振峠-鎌北湖 60分と自己ベストを更新していた。距離は短いが、スピード練習にはなったようだ。
5週間続けての奥武蔵。ばかなことやってるなぁと思う。しかし、やめられない。決まりというか、習慣というか、そんなものになってしました。
考えてみると、1年半前はまったく走ることができなかった。数百メートルで息が上がり、休み休み2Kmも走れば、しばらくは何もできないくらい疲れ切っていた。そんな身体が、12Kg減量、体脂肪も31%から16%へ激減。45Kmの練習を終えても特にダメージもない。まもなく50歳になろうというのに、僅か1年でこんな身体の変化とは、不思議だ。いままで何を怠けていたのだろうかと思う。
何が楽しいのですかと聞かれることがある。メタボ対策ですかなどと時流の話題に振る人もいる。しかし、体重や体脂肪は、決して目指したものではない。気が付けば減っていた。じゃあ何が楽しいのか・・・よくわからない。ただ、走り終えた後の気持ち良さは、格別だ。一度このうまみを味わうことができたら、間違えなくはまってしまうだろう。しかも、その気持ちよさは間違えなく距離に比例する。だからついつい長距離を走ってしまうのだろう。
しかし、そう思えるようになるまでにはどうしても越えなければならない壁がある。足の故障だ。足首や膝の痛み、座骨神経痛・・・私だけではないようだ。原因は、体重過多と筋力不足。
筋力付けたいから走る->走ると体重が減る->足のトラブル->走れない->筋力が衰え体重が増える・・・
この悪循環に陥らないためには、痛くても騙しだまし走るしかない。その間、3ヶ月から半年。ある時、嘘のように痛みが消えてしまった。今では、足の故障はほとんど気にならなくなった。
次のレースのタイムはどうしよう。つぎはどれくらいの距離を走ろうか・・・だれと競うわけではなく、自分なりに目標を設定しチャレンジできるエンターテイメント。そんなところがやめられない本当の理由かもしれない。