STEM教育だけではIT人材不足は解消しない
2019年に報告された経済産業省の「IT人材需給に関する調査」によると、2030年には、最悪のシナリオとして79万人ものIT人材が不足するとの予測が示されています。
しかし、コロナ禍を経て企業のITへの関心が急速に高まる中、この数字は、上振れすることになると考えるのが自然ではないでしょうか。この事態を解消することは、容易ではありませんが、そんな中、長期的な解決策として、STEM教育が注目されています。
STEM教育とは、”science, technology, engineering and mathematics” すなわち科学・技術・工学・数学の教育分野を総称する言葉で、2000年代に米国で始まった教育モデルです。科学技術開発の競争力向上という観点から教育政策や学校カリキュラムを論じるときに言及されるようになりました。日本政府も2020年からSTEAM教育への本格的な取り組みを始めてはいますが、多くの課題を抱えており、効果を上げるには、まだまだ時間かがかかるでしょう。
このような長期的な視点での人材の育成は、もちろん大切ではあるのですが、直面する「IT人材不足」に対処することはできません。むしろ、「学ばない日本人」問題を解決することを急がなくてはなりません。
「学ばない日本人」問題とは、次のようなことです。
「日本人の「学ばなさ」の実態を、パーソル総合研究所による最新の国際調査で確認してみましょう。 −中略− 何もしていない人の割合は、世界平均で18.0%ですが、日本は52.6%でした。 −中略− 年齢を重ねるごとにそうした学習行動は低くなっていく様子も明らかになっています。(PRESIDENT Online)」
この状況を何とかしない限り、いくらSTEM教育を充実させても、「IT人材不足」という事態は、解消できません。
ITに限った話しではありませんが、テクノロジーの進化の速さは劇的で、必要とされるスキルや知識は、あっという間に新しいものに上書きされてしまいます。いくらSTEM教育を充実させて知的な土台が作れたとしても、継続的に学ばなければ、「IT人材不足」は、いつまでたっても解消されません。
「IT人材不足」の根幹にある「学ばない日本人」問題
なぜ、日本人は学ばないのかについては、次のような指摘があります。
「世界の中でも圧倒的に学ばない日本人に学ばないことへの積極的な理由や学ばないことの明確な原因など存在しないということです。こうした日本人の学びそのものの消極性と意志のなさこそが、この問題の核心です。−中略−日本人は学ぶ意欲があるのに何かの障害があるわけでもなく、学ばないぞと主体的に選んでいるわけでもなく、なんとなく学んでいない。息をするように当たり前に学ばない日本人に対して、いくら時代が変わるからリスキリングが必要だからとお説教しても、効果が薄くて当然でしょう。(リスキリングは経営課題・小林祐児 著・光文社新書)」
「なんとなく学ばない」、その背景には、学ばなくても何とかなっている現実があるとも指摘しています。
高度経済成長時代の惰性とでも言うべきでしょうか、自らの意志で学ばずとも、急成長する社会の需要に応えていれば、企業は成長できました。また、変化に対処するよりも、生産性の向上やコストの削減に重きが置かれていた時代でもあり、従業員は、所与の仕事をこなし、その延長線上でスキルを磨けば、企業の成長に貢献できたわけです。もちろん、いまは高度経済成長の時代ではありませんから、これが許される環境にはありませんが、企業に深く根付いた風土や文化は、そう簡単に変わらないのも現実です。
IT業界も同様です。高度経済成長の拡大する需要に応えようと、1970年代からの構造化プログラミングやウォーターフォール開発が、積極的に取り入れられました。
もはやこの常識が、時代にそぐわなくなったいまでも、当時の莫大な遺産に支えられ、未だに過去のやり方が、そのまま使えます。例えば、開発・実行環境がクラウドになっても、何の疑問も持たないままに、過去のやり方で仕事を続けるIT企業が少なくないのは、こんな現実があるからです。
アジャイル開発やDevOps、サーバーレスやコンテナ、マイクロサービス・アーキテクチャで開発し、GitHubでコードを管理するなどのいまの常識を、「特別」「新しい」「進んでいる」という言葉で表現する人がまだまだ多いのを見ると、「学ばない」という現実が、いかに身近であるかが分かります。
プログラマーが溶けてなくなる
そんな惰性が通用しない時代になりました。例えば、ChatGPTやBardといった生成AIを使えば、プログラム・コードの生成やテスト・コードの作成、コード・レビュー、バグ取りやリファクタリングなどの作業をかなりの範囲で任せられるようになりました。
生成AIが生みだすビジネス文書としての完成度は、まだまだとの声も、よく聞かれます。私も、GPT-4ベースのChatGPT使って情報の整理や文章の下書きをしますが、そのままではとても使えるレベルではありません。それは、ビジネス文書に含まれる要素の多様性や曖昧さ、あるいは、自分自身の文章表現へのこだわりや嗜好性があるからでしょう。
確かに、生成される文章は論理的で、自然な表現にはなっていますが、「気に入らない」や「もっとうまい表現にしたい」、「何かがおかしい」といった自分なりの基準が、「まだまだだなぁ」という感覚を引き出してしまうからでしょう。
しかし、文法的な制約が厳密にあり、論理構造が正しく、必要な機能が実行されれば何の問題もないプログラム・コードであれば、このような「まだまだだなぁ」という感覚は不要です。確かに、職人芸的なプログラム・コードは存在します。しかし、大半のビジネスの現場では、このレベルを求められることはありません。インプットとアウトプットが、テスト仕様通りに機能すれば、それで十分です。むしろ人的ミスによるバグがなくなり、コーディングの作業時間も大幅に削減できるわけで、従来同様の「コーディング」のための工数需要が激減することは、想像に難くありません。
これは、工数需要を収益基盤とするSI事業者やSES事業者にとっては、死活的な脅威です。プログラマーと称する「コーダー」という職業が、溶けてなくなってしまうわけで、事業基盤を維持できなくなります。一方で、「IT人材不足」が、「プログラマー人材不足」であるとすれば、この問題は、一気に解消してしまうでしょう。
「システム開発」の再定義が迫られる
しかし、そう簡単な話ではありません。「IT人材不足」の本質は、「プログラミングに関わる要員」が足りないという問題ではなく、「システム開発のための要員」が不足することを意味しています。そうなると、「IT人材不足」は、「スキルのミスマッチによる人材不足」が、問題の本質となります。
本来、「システム開発」とは、「ビジネス上の課題をあきらかにして、これを解決するための仕組みを作る一連のプロセス」です。プログラミングは、このプロセスの一部です。
- ビジネス上の課題を定義する。
- これを解決するための戦略を策定する。
- 戦略を実行するための手段を決定する。
この「手段のひとつ」がプログラミングです。プログラミング以前に、前提として、課題定義、戦略立案、ルールや規則、業務手順の作成など、IT以外にやるべきことは沢山あります。こういう作業も含めて、「システム開発」と捉えるのが、利用者視点から見た本来の解釈です。この「IT以外」に対処できるスキルが求められているのです。まさにこの点に於いて、「スキルのミスマッチによる人材不足」が、顕在化するでしょう。
もちろん、「システム開発」をもっと限定して、ITに関わる部分、例えば、プログラムの仕様策定や実行環境の準備、テストや移行計画の策定に限定するのが、IT企業における一般的な解釈です。しかし、ITに関わるかなりの部分は、生成AIやクラウドに代替される事態となり、「システム開発」を狭義な範囲に捉えていては、仕事の機会を失ってしまうことは、もはや避けられません。
「システム開発」の需要は増大する
IT前提の世の中に適応するために、ビジネス・プロセスやビジネス・モデルを作り変える
つまり、「クラウドや生成AIが常識」を前提に、ビジネスの仕組みそのものを作り変えなければ、企業は、生き残ることはできなくなりました。この事態に対処するには、狭義のシステム開発の範疇を越えて、本来の意味でのシステム開発、すなわち、「ビジネス上の課題をあきらかにして、これを解決するための仕組みを作る一連のプロセス」への需要が、増大します。
もちろんこの状況に対処するには、狭義のシステム開発の知識やスキルが必要です。ただし、それが、過去の常識に基づくものではなく、これからの常識を前提にしなくてはなりません。つまり、高度経済成長時代の惰性、すなわちウオーターフォール開発や構造化プログラミングの常識を捨て去って、変化が速く予測できない社会に俊敏に対処するための手段、例えば、アジャイル開発やクラウド・ネイティブ、マイクロサービスといった新しい常識を前提に、「ビジネスの仕組みを作る」ことが必要になるわけです。
未来に向かって後ろ向きに進んではいないだろうか
カナダの文明批評家でありメディア研究の先駆者であるマーシャル・マクルーハンは、次のように述べています。
われわれはバックミラーを通して現在を見ており、未来に向かって後ろ向きに進んでいる。
私たち人間は、新しい事態に直面すると、最も近い過去のものごとに執着すると、彼は言っているわけです。まさにその通りで、例えば、「テレワーク」や「オンライン会議」といった表現は、その典型です。そもそも、「ワーク」は出社が常識であり、これとは違うので「テレワーク」、「会議」は、参加者がその場に一同がリアルに会するのが常識であり、これとは違うので「オンライン会議」と呼んでいるわけです。しかし、もはや「ワーク」も「会議」も、どこででもできる時代となり、あえて区別するまでもなく、状況に於いて使い分ければいい時代です。まさに、過去のものごとに執着した表現となっています。このような区別を意識しなくなったとき、私たちは、真に「前に向き」になれるのでしょう。この常識を当然と受け止めて、働き方や雇用のあり方を再構築しなければ、優秀な人材を惹き付けておくことはできません。
「システム開発」についても同じ話で、ITに限定した狭義の解釈に執着し、クラウド・ネイティブや生成AIを、特別なのだと意識している限り、これからの社会のニーズに応えられません。
例えば、「ウォーターフォール開発とアジャイル開発では、どちらの生産性が高いのか、どう使い分ければいいのか」や「クラウドとオンプレミスはとのように棲み分けるべきか」、「生成AIには置き換えられないプログラミングは、どういうところなのか」などは、「ウォーターフォール開発」、「オンプレミス」、「人間によるコーディング」という「最も近い過去のものごと」に執着した発想です。「アジャイル開発」、「クラウド・ネイティブ」、「生成AIによるコーディング」が当然であり、前提であるとすれば、このような疑問を持つことなどありません。まさに、「バックミラーを通して現在を見て、未来に向かって後ろ向きに進んでいる」姿そのものです。
これからのエンジニアに求められる2つのスタイル
このような状況は、見方を変えれば、プログラマー(コードを書く人)がエンジニア(ビジネスの仕組みを作る人)に転換する絶好の機会かもしれません。
プログラマーのままでは、仕事ができなくなってしまうわけですから、自分の仕事を再定義せざるを得ません。仕事と言うよりも、社会での役割と考えるということです。
では、どのように変えればいいのでしょうか。
- ITが分かり、業務が分かり、経営が分かり、これを自分の言葉で語れる教師的エンジニア
- IT前提のビジネス・プロセスを設計し、実践のシナリオを描くことができるデザイナー的エンジニア
- 高度なシステム設計やプログラミング・スキルを駆使できる職人的エンジニア
いずれの道を選ぶかは人それぞれですが、いずれにしても、コンピューター・サイエンスや数学の知識を土台に、これからの常識を駆使できることが、両者に共通しています。
かつて、マーク・ローウェル・アンドリーセン(Marc Lowell Andreessen)が、次のように述べています。
- 全ての分野で、ソフトウエアが世界を呑み込む。Software is eating the world, in all sectors.
- これからの時代は、すべての会社がソフトウェア会社になる。In the future, every company will become software company.
こうなるには、あらゆるビジネス・モデルやビジネス・プロセスを、デジタル前提に最適化して、作り直ささなくてはなりません。上記のようなエンジニアという人材が、これまでにも増して必要とされます。
本来の意味での「システム開発」のテーマは、尽きることはなく、ますます増えていくでしょう。まさにこの点に於いて、「IT人材不足」は、さらに深刻な事態になるでしょう。
SIビジネス、あるいは、ITビジネスのポテンシャルもここにあります。そのための人材を育てる、集めることに、注力すべきは言うまでもありません。
未来を予習する学びのベクトル
過去の復習ではなく、未来を予習する
これからの学びは、このような視点が、大切になります。コンピューター・サイエンスや数学は、未来を学ぶ土台です。その土台の上に、過去の常識を当てはめるのではなく、未来の常識を予習して、これからのニーズを先読みする能力を育てなくてはなりません。
昨今、リスキリングという言葉が、世間を賑わしています。リスキリングの前提は、アンラーニングです。アンラーニング(unlearning)とは、学習棄却ともよばれ、持てる知識・スキルのレパートリーのうち有効でなくなったものを捨てることです。その上で、これに変わる新しいことを「リスキリング」することです。「未来を予習する」のは、何をアンラーンすべきかを知るにも必要です。
古いやり方を捨てることができず、過去の成功体験の惰性が残ったままでは、これからの常識が、非常識に写ってしまいます。自ずと自分を正当化するようになり、新しいことへの壁を立ててしまいます。過去の常識を盾に、いまの価値観を持つ人たちを批判し、自分の考えを押しつけてしまう人もいます。当然、新しいことを学ぶことにも消極的になります。そうならないためにも、まずは「アンラーニング」を徹底し、自分の中に凝り固まったバイアスを外さなくてはなりません。
沸き立つエンジニアになるための3つのこと
「学ばない」ことを選択する自由は、もちろんあります。それもひとつの生き方だと思います。しかし、「学ぶ」ことを選択した人たちとの社会的な格差は、当然ながら広がってしまいます。「学ばない」ことを選択することは、この現実を受け入れることでもあります。
もし、これからの時代に求められるエンジニアになりたいのであれば、「会社の必要」に応えることで満足してはいけません。「世の中の必要」に応えることに、価値を求めるべきでしょう。そのためのハードルは、高くありません。例えば、次のようなことをすればいいのです。
- 社外の勉強会やコミュニティに参加して、自分も発言、発表する。
- 仲間と勉強会を立ち上げて、議論やトライアルを楽しむ。
- 面白そう、やってみたいなどのワクワクできるテーマの本を読み漁る、サービスやツールをいじり倒す。
こんな実践が、自分を新しいステージへと引き上げ、どこに行っても必要とされる存在に育ててくれます。まさに、「IT人材不足」の沼の底から沸き立つように、自分の存在を輝かせ、ますます社会にも会社にも必要とされる存在になるはずです。
過去の復習ではなく、未来を予習する
これをひとりでやることは、なかなか大変なことです。ならば、仲間を集め、社外にも関わりを拡げ、志(こころざし)のベクトルが、同じ方向を向いている人たちと、つながることを心がけてはどうでしょう。もちろん、そのための努力は必要ですが、そういう日常が、習慣となれば、これは人生の大きな財産です。
「学ばない日本人」の52.6%に留まり続けるのか、それとも、「社会に必要とされる存在」へと、自分の居場所を変えるのか、真剣に問い直してはどうでしょう。
【まもなく締め切り】次期・ITソリューション塾・第43期(5/17開講)
ChatGPTをはじめとした生成AIの登場により、ここ数ヶ月で、IT界隈の常識が一気に塗り替えられた気がします。スマートフォンの登場により、私たちの日常が大きく変わってしまったことに匹敵する、大きな変化の波が押し寄せているようです。ブロックチェーンやWeb3、メタバースといったテクノロジーと相まって、いま社会は大きく動こうとしています。
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【特典2】本書で扱うには少々専門的な,ITインフラやシステム開発に関わるキーワードについての解説も,PDFでダウンロードできます!
2022年10月3日紙版発売
2022年9月30日電子版発売
斎藤昌義 著
A5判/384ページ
定価2,200円(本体2,000円+税10%)
ISBN 978-4-297-13054-1
目次
- 第1章 コロナ禍が加速した社会の変化とITトレンド
- 第2章 最新のITトレンドを理解するためのデジタルとITの基本
- 第3章 ビジネスに変革を迫るデジタル・トランスフォーメーション
- 第4章 DXを支えるITインフラストラクチャー
- 第5章 コンピューターの使い方の新しい常識となったクラウド・コンピューティング
- 第6章 デジタル前提の社会に適応するためのサイバー・セキュリティ
- 第7章 あらゆるものごとやできごとをデータでつなぐIoTと5G
- 第8章 複雑化する社会を理解し適応するためのAIとデータ・サイエンス
- 第9章 圧倒的なスピードが求められる開発と運用
- 第10章 いま注目しておきたいテクノロジー
神社の杜のワーキング・プレイス 8MATO
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